構想10年、
旧だんじり(屋台)新調以来27年を経て、
ようやく松尾氏子待望の大屋台がこのほど竣工(平成21年秋)した。
ここでは自慢の屋台の各パーツを細部にわたって紹介しよう。
賀松尾新調大屋臺神靈入魂式
松尾新調大屋台神霊入魂式を賀す
松尾神社総代 饒昇 作
鄕民歓喜迓齋庭 郷民歓喜して
金碧朱欄籠地靈
山車共擔喚聲裏
鉦鼓鼕鼕燭影熒 鉦鼓
(下平声「九青」の押韻・拗体)
松尾屋台御新調祝辞
このたび長年にわたる氏子皆様のご尽力が実を結び、祭りどころである松尾ご当地の大屋台並びに子供屋台が揃って御新調なされたこと、衷心よりお慶びを申し上げます。これほどの大事業を完遂された地元町会関係者の皆様には、感慨ひとしおの事と拝察申し上げます。
時あたかも応神天皇の御代、西暦309年に当家先祖 物部阿佐利公が風速初代国造として当国風早地方を開府統治されてより1700年の慶節の年に、このように日光東照宮の陽明門と見紛うばかりの彫刻精緻な匠の技をふんだんに取り入れた大屋台の完成を迎えられたことは、産土神であらせられる松尾社大山咋命様はもとより、風早宮大氏神と崇め奉ります饒速日尊様、天道日女命様、御炊屋姫様ご夫妻神を初めとする御祭神の御恩寵の賜物と存じ上げます。
これを機にますます松尾神社がご社頭高く立ち栄えられ、中西外区のご繁栄と氏子皆々様のご多幸をお祈り申し上げて、大屋台御新調の祝辞といたします。
愛媛県神社庁松山支部北条分会長
延喜式内社 櫛玉比賣命神社宮司
井上貞人