風早物部饒速日王国

頭家制度之事

宮内神社と当家祖霊社

宮内神社御神紋:右三つ巴 当家定紋:折敷に縮み三文字

頭家制度之事

宮内神社と当家祖霊社

  • 内記中将守の墓とも伝わる
  • 宮内神社神門を望む(旧東予市宮之内)
  • 宮内神社拝殿・丁度19年の秋祭り
  • 宮内神社本殿の真後ろ水田の中に鎮座する
  • 祖霊社・御頭連中が護持している
  • 祖霊社正面・当屋が年番で斎祀る
社 格

郷社

住 所

西条市宮之内松原47,48

関連リンク

宮内神社

奉拝履歴

平成19年10月14日(日)

御祭神

大山積神/高靇神(たかおかみ)/雷神

(境内末社)

生田社(稲田女命)/若宮社(仁徳天皇)/荒神社(須佐之男命)/庚申社(猿田彦神)/天神社(道真公)/水神社(水波之女神)/蛭子社(事代主命)/白山神社(大山咋命)/祖霊社(神主家祖霊)

特記事項

創始未詳

延文4年6月の旱魃の際、神主藤原松麿に周布、桑村両郡の雨乞いを命じられた。その後延宝7年、宝永7年、享保16年それぞれ神拝殿修復のとき、松山藩主久松侯より金穀用材を寄進された。

当家祖霊社はこの神社本殿真後ろにあり、代々眞鍋宮司家が祭祀をするしきたりとなっている。

当家の御頭渡し行事について

愛媛県東予地方では地縁による氏子割り以外に、オトウ(御当、御頭)と呼ばれる同族集団やその他中世にさかのぼる縁故等関係者による祭祀集団が存在し、定期的な祭祀を継承してきた。当家の御頭は一族20家が年に一度、祭日として10月1日(現在では10月第一土曜日)を定め、同姓一族輪番制の頭屋宅に参集しおこもりをする。

当家の本貫地は西条市(旧東予市)です。北条は母方の郷里になります。ご紹介する信仰対象施設は宮内神社の真裏にあり、代々当家の祖霊社として一族のみならず、地元の方々からもご参拝を戴いている。

まず頭家当主は日中に、祖霊社の清掃、お飾り、宮内神社の神職により祭典を祖霊社と宮内神社双方で斎行し、毎年「家運長久」の神札を新たに受けて直会を頭家宅にて行い同朋意識と、祖先の偉業を称え合う祭りである。

これより後一年、頭家は四季折々の祖霊社の祭祀と護持に関わることになる。

なお頭家渡(とうやわた)しの用品は、

  1. 系図
  2. 御神燈
  3. 財産目録
と以前は祭幟もあったそうである。

※当家と縁深い宮内神社宮司家は現在女性の神主さんです。(旧東予市宮之内鎮座 郷社)

その他、県内にはさまざまなオトウ行事が伝わっているので、松山東雲女子短期大学森教授の論考を紹介しながら地域祭祀集団「オトウ」について、このコーナーでいずれアップしてまいりたい。